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   服 織 神 社(はたおり)

所在地 足山田町滝場31
祭礼日 3月第4日曜日
祭  神 天機姫命(天御鉾命)


拝殿側面
 一宮町の西部、足山田区の西方で人家より一段高い所の山沿いにあります。県道豊川新城線から服織神社(はたおりじんじゃ)という社号標石が見えます。標石を右に見て木の鳥居を通って拝殿前の広場にでます。
 入母屋造瓦葺の拝殿を中心として、後に明神造銅板葺の本殿があり、南側に新しく改装した社務所があります。拝殿脇と社務所の間に新品の灯籠があり、その奥に末社が並ん
でいます。広場の南東隅には一宮町指定の天然記念物の「ツガ」の木があり、北部には服織神社の由緒を書いた石碑があります。
 社叢は外側にマツが生え、中心部にはシイ、ヒノキが繁っています。
 現在地は慶長の頃に移転したもので、古くは南方の田の中のハトリという地名の所にあったと言われています。現在は少しの空き地と何代目かの杉の木が残っています。

社号標石

拝殿正面
 現存している棟札の最古のものは慶長10年(1605)のもので、以後何枚かの棟札も、鳥羽大明神とか鳥羽明神と記されています。社名や地名伝承が「ハトリ」ということで、古くから「ハトリの神」の信仰があったものと思われています。
 三河国内神名帳には”服部天神 坐宝飯郡”とあります。この服部天神は本社をおいて他には見当たらないもので、間違いなく神名帳にある服部天神は足山田の服織神社のこと
であるといゆことがいえます。
 条理水田としての大木田面の基部にあった服部天神は三河国の献上した「糸」に関係のあった神社と考えることができ、水田の稲と養蚕の糸とにかかわりを持つ伝統ある神社ということができます。


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   社 宝 と 石 造 物

獅子頭

 「奉造立羽鳥大明神 獅子一頭」との墨書のある獅子頭は鼻も大きく、口も奥深く開き頭に一本の角を持ったものです。製作年代は宝永辛卯歳と書かれているので、不明の年は干支から宝永8年(1711)ということになります。作者は同国一ノ宮村、権田新右エ門となっています。
 一ノ宮に権田という姓は珍しく、ことによると近田かも知れないなどと思もわれます。塗師は勢州桑名の堀田久太夫とあるので遠く三重県に塗りに出したことになります。


刀と狛犬

 2振の刀が保存されています。一方は錆が少し目につく程度ですが、他方はひどい錆です。言い伝えによれば、2本の内1本は山本勘介の寄進によるものとありますが、残念ながら盗難にあい、現在のものは新しいものです。また一対の狛犬が奉納されています。瓦質のもので小さいですが、保存状態は良いものです。


石碑

 拝殿の斜め北側に小さな塚があり、塚の上に大きな石碑があります。篆額に「恭敬」と大きく書かれ、下の碑文には服織神社の由緒が書かれています。内容は所在地、祭神にはじまり、国内神名帳の鳥羽大明神は本社であると説き、養蚕と伊勢神宮とのかかわりまで略述されています。昭和7年に建てられたものですが、内容はあまり極端に走らず、穏当な書き方をしているものと考えられます。


手水鉢

 1m弱のもので、正面に「浄水」とあり、側面に「天保二辛卯年五月吉日 施主、庄太夫、庄兵衛」とあります。天保2年(1831)のもので当社にある石造物では最古のものであります。


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   末 社 と ツ ガ

服織神社の末社の移り変わりを見ると、人々の信仰の変化を読み取ることができます。江戸時代に足山田村の様子を書いた差出帳(現在の町要覧)が2冊保存されています。享保11年(1726)のものには羽鳥大明神以外の社を次のように記しています。


末 社

末 社
若宮八幡宮  本社柿葺  森御座候  
村 荒 神 本社板葺 森御座候
白山大権現 本社板葺 森御座候
稲荷大明神 本社板葺 木少御座候 
弁 才 天 本社板葺 木少御座候
年永薬師 石   堂 木少御座候


 若宮八幡宮は祭礼のための水田が20歩ばかりついています。他の社は各地に散在していて森や木が
あり、小さな社屋であったことがわかります。その中で田の神としての稲荷と山に関係のある白山大権現が崇敬されていました。また荒神は火の神であろうし、福の神として弁才天が祀られていたようです。薬師や弁才などの仏が神と同様に信仰されているのも時代をよく表しているようです。
 現在、服織神社の末社として拝殿の南方に祭られているのは津鳥神社、護穀大妙神、護鍬社、若宮八幡社、稲荷正一位、稲荷大明神で約300年ほどの間に神仏の異動のあったことを知ることができます。

ツガ

 一宮町の天然記念物になっているツガは樹高15mぐらいです。この木はマツ科の常緑針葉樹で、樹皮は灰色です。途中には小枝がなく、根元から10m弱hのところから大きく四方に枝を広げています。枝張りは10mほどあります。
 樹齢は200〜300年ぐらいと思われますが樹勢は旺盛です。地元の人々は永くイチイの木であると信じられていたみたいです。イチイが一位に通じることから、服織神社の神木的な取り扱いをうけて大切にされています。

ツ ガ


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